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【栄養士が解説】幼児食は冷凍できる?作り置きのコツと保存期間の目安

冷凍した作り置きのおかずと笑顔で食事をする幼児 作り置き・時短

平日の夕方、くたくたで帰ってきてから一から調理をするのは、本当に大変ですよね。冷凍できたら楽になるとわかっていても、子どもに食べさせるものだからこそ不安もあると思います。

結論からお伝えすると、幼児食の多くは冷凍できます。衛生面のポイントと保存期間さえ守れば、安全に使えて平日の負担はぐっと軽くなるでしょう。

この記事でわかること
  • 冷凍に向く食材と向かない食材
  • 幼児食の保存期間の目安
  • 休日30分でできる下ごしらえ
  • 冷凍できるレシピ5つ
  • おいしく解凍するコツ
ママ

作り置きは楽そうですが、子どもに食べさせるものを冷凍しても大丈夫なのか心配です。

栄養士

病院の給食でも冷凍は使っています。衛生のポイントを押さえれば、むしろ安全に管理できますよ。

この記事では、病院で幼児食を作っている栄養士の立場から、冷凍の基本と具体的な方法をお伝えします。そのまま作れるレシピも5つ用意しました。読み終えるころには、次の休日にやることが決まっているはずです。

幼児食を冷凍するときの基本

幼児食を冷凍するときの基本を解説する章の見出し画像

冷凍は便利な方法ですが、何でも凍らせればよいわけではありません。食材によっては食感が大きく変わり、食べてくれなくなることもあります。まずは向き不向きと、守るべき期間を押さえておきましょう。ここを知っておくと、無駄な失敗を避けられます。

冷凍に向く食材と向かない食材

水分の少ないものや、加熱してやわらかくしたものが冷凍に向いた食材です。一方で生野菜や水分の多い食材は、解凍したときに食感が崩れてしまいます。

向いているもの向かないもの
加熱した肉や魚生野菜(レタス・きゅうり)
ゆでて刻んだ野菜豆腐やこんにゃく
ごはんやパンゆで卵の白身
だしやスープマヨネーズであえたもの
ひき肉を使った料理じゃがいもの角切り
冷凍の向き不向き(じゃがいもはつぶせば冷凍できます)

じゃがいもは角切りのままだとスカスカになりますが、つぶしてしまえば問題ありません。豆腐も同様に、食感が大きく変わることを覚えておいてください。

保存期間の目安

家庭用の冷凍庫は開け閉めが多く、業務用ほど温度が安定しません。大人向けの情報より短めに設定するのが安心です。

幼児食の冷凍は2週間を目安に使い切ってください。大人なら1か月もつものでも、子どもに食べさせる場合は短めに考えます。

  • 加熱済みのおかずは2週間
  • 下ごしらえした野菜は2〜3週間
  • だしやスープは1か月

衛生面で気をつけること

冷凍は菌を殺すのではなく、増えるのを止めているだけです。この違いを知っておくと、扱い方が変わってきます。

守りたい3つのこと
  • 粗熱を取ってから冷凍する
  • 清潔な容器と器具を使う
  • 一度解凍したものは再冷凍しない

熱いまま入れると庫内の温度が上がり、ほかの食品にも影響します。ただし常温に長く置くのも危険なので、保冷剤などで手早く冷ますとよいでしょう。

作り置きを始める前の準備

作り置きを始める前の準備を解説する章の見出し画像

道具がそろっていないと、作り置きは続きません。特別なものは必要ありませんが、小分けにできる容器だけは用意しておきたいところです。ここでは最低限そろえたいものと、管理のコツをお伝えします。準備が整えば、作業そのものは短時間で終わります。

必要な保存容器

幼児食は1回の量が少ないため、小さく分けられる容器が便利です。100円ショップでそろうもので十分に足ります。

  • 製氷皿は少量の冷凍に最適
  • 冷凍用保存袋は平らにして保存
  • 小さめの保存容器は数をそろえる

保存袋は平らにならして凍らせると、重ねて収納できます。必要な分だけ折って取り出せるのも利点です。

製氷皿はシリコン製でふた付きのものを選ぶと、においうつりを防げて取り出しやすくなります。離乳食用として売られているものは1マスが小さめに作られているため、幼児食の小分けにも使いやすいでしょう。

小分けのサイズ

1回分ずつ分けておくと、解凍の手間が最小限になります。まとめて凍らせてしまうと、必要な量だけ取り出せません。

目安になる分量
  • ごはんは80gずつ
  • おかずは30〜50gずつ
  • 野菜は大さじ2ずつ

製氷皿1マスがおおよそ大さじ2にあたります。凍ったら袋に移し替えると、製氷皿を次の仕込みに使えます。

ラベル管理のやり方

いつ作ったかわからないものが、冷凍庫の奥に残ってしまいがちです。マスキングテープに書くだけで、この問題は解決します。

  • 中身と日付を書く
  • 手前から古いものを並べる
  • 週に一度は中身を確認する

見える場所に古いものを置くのが、使い切るいちばんのコツです。買い物に行く前に冷凍庫を確認する習慣をつけるとよいでしょう。

休日30分でできる下ごしらえ

休日30分でできる下ごしらえを紹介する章の見出し画像

完成品を作る必要はありません。切る、ゆでる、小分けにするという作業だけでも、平日の調理時間は大きく変わります。買い物から帰ったその流れで、30分だけ手を動かしてみてください。慣れると20分ほどで終わるようになります。

野菜のカット冷凍

使う大きさに切って凍らせるだけで、平日は包丁を使わずに済みます。凍ったまま鍋に入れられるのも便利な点です。

  • にんじんと大根は1cm角
  • 玉ねぎは薄切り
  • ほうれん草はゆでて刻む

葉物はゆでてから水気を絞り、刻んで冷凍します。生のまま凍らせるより、解凍後の食感がよくなるでしょう。

肉と魚の下味冷凍

肉や魚は買ったその日に小分けにしておくのが基本です。幼児食の場合は、味をつけずに冷凍するのがポイントになります。

味をつけずに冷凍すれば、大人用にも子ども用にも使えます。解凍してから、それぞれの濃さで味付けをすれば二度手間になりません。

小分けの目安
  • 鶏むね肉は30gずつ
  • 白身魚は1切れを2〜3等分
  • ひき肉は平らにのばして筋をつける

だしの冷凍

だしをまとめて取って凍らせておくと、汁物がすぐに作れます。薄味の食事を続けるうえで、いちばん役に立つ下ごしらえです。

  • 製氷皿で小分けにする
  • 凍ったら保存袋に移す
  • 1か月を目安に使い切る

かつお節と昆布で取っただしなら、塩分を気にせず使えます。市販の顆粒だしに頼る回数を減らせるのも利点でしょう。

だしやスープなど汁気のあるものは、ふたがしっかり閉まる容器だと漏れずに運べます。電子レンジに対応していれば、凍ったまま温められて洗い物も減らせます。容器を選ぶときは、冷凍とレンジの両方に対応しているかを確認してみてください。

冷凍できる幼児食レシピ5つ

冷凍できる幼児食レシピ5つを紹介する章の見出し画像

ここからは、冷凍を前提にしたレシピを5つ紹介します。どれも休日にまとめて作り、2週間かけて使い切る想定です。分量は1歳半から2歳を基準にしているので、3歳以降は量を増やして調整してください。大人の料理から取り分けられるものを中心に選びました。

鶏と野菜のそぼろ

丼にもチャーハンにも使える、もっとも出番の多い作り置きです。味をつけずに作るので、用途に合わせて調整できます。

材料(子ども6食分)分量
鶏ひき肉150g
にんじん60g
玉ねぎ60g
水100ml

野菜をみじん切りにし、水とともに鍋で5分煮ます。ひき肉を加えてほぐしながら火を通し、水分が飛んだら粗熱を取って小分けにしてください。食べるときに、しょうゆを数滴たらす程度で十分です。

野菜ペースト

苦手な野菜を混ぜ込むのに重宝する一品です。カレーやスープ、ハンバーグのたねにも使えます。

材料(製氷皿1枚分)分量
かぼちゃまたはにんじん200g
水50ml

やわらかくゆでてからつぶし、水でのばして製氷皿に流します。凍ったら保存袋に移してください。1マスずつ料理に加えるだけで、野菜の量を手軽に増やせます。

ミニハンバーグ

焼いてから冷凍するので、温めるだけで主菜になります。野菜を混ぜ込めるのも利点です。

材料(子ども6食分)分量
合いびき肉または鶏ひき肉150g
玉ねぎ50g
パン粉大さじ2
牛乳大さじ1

みじん切りの玉ねぎと材料を混ぜ、小さく丸めて焼きます。中までしっかり火を通してから、粗熱を取って冷凍してください。1つずつラップで包むと、必要な数だけ取り出せます。

根菜の煮物

やわらかく煮た根菜は、冷凍しても食感が崩れにくい食材です。副菜としてそのまま出せます。

材料(子ども6食分)分量
にんじん100g
大根100g
だし200ml

1cm角に切った根菜を、だしで15分ほど煮ます。指でつぶせるやわらかさになったら、煮汁ごと小分けにして冷凍してください。煮汁ごと凍らせると、解凍したときにパサつきません。

ごはんの小分け

もっとも手軽で、効果の大きい作り置きです。炊きたてを冷凍するのが、おいしさを保つコツになります。

材料分量
ごはん1食80g

炊きたてを1食分ずつラップで平たく包み、粗熱が取れたら冷凍します。平たくすると解凍時間が短くなるためです。冷めてから包むと水分が抜けて、かたい仕上がりになってしまいます。

解凍と温め直しのコツ

解凍と温め直しのコツを解説する章の見出し画像

せっかく作り置きをしても、解凍の仕方で台無しになることがあります。パサついたり、逆に水っぽくなったりするのは、ほとんどが解凍の問題です。ここでは失敗しないための3つのポイントをお伝えします。どれも難しいことではありません。

電子レンジの使い方

もっとも手軽で安全なのは電子レンジです。短時間で中心まで加熱できるため、菌が増える時間を与えません。

  • ラップをふんわりかける
  • 途中で一度かき混ぜる
  • 中心まで熱くなったか確認する

加熱後は必ず温度を確かめてから食べさせてください。加熱むらがあると、熱い部分でやけどをすることがあります。

自然解凍を避ける理由

常温に置いて解凍する方法は、幼児食では避けてください。菌が増えやすい温度帯に長く置かれることになります。

幼児食は冷凍のまま加熱するか、冷蔵庫で解凍するのが基本です。子どもは大人より抵抗力が弱いため、慎重に扱う必要があります。

解凍の優先順位
  • 冷凍のまま電子レンジで加熱
  • 前日から冷蔵庫に移す
  • 凍ったまま鍋や汁物に入れる

パサつかせない工夫

水分が抜けるとかたくなり、子どもが食べにくくなってしまいます。加熱の前にひと手間加えるだけで、仕上がりは大きく変わるでしょう。

  • 水や湯を少し加えてから加熱
  • 煮汁ごと冷凍しておく
  • ラップをかけて蒸気を逃さない

肉料理は特にパサつきやすいので、水を小さじ1ほど加えてみてください。それだけでしっとりした仕上がりになります。

作り置きの使い回し方

作り置きの使い回し方を紹介する章の見出し画像

同じものが続くと、子どもは飽きてしまいます。ところが形を変えて出すだけで、別の料理として食べてくれるものです。1つの作り置きを何通りにも展開できると、作る回数そのものが減ります。ここでは具体的な組み立て方をお伝えしましょう。

1つの作り置きを3品に

味をつけずに冷凍しておくと、展開の幅が広がります。そぼろを例に考えてみましょう。

  • ごはんにのせてそぼろ丼
  • チャーハンの具として
  • 野菜と混ぜてオムレツに

同じ食材でも、組み合わせる相手が変われば印象は変わります。作る手間を増やさずに、変化をつけられる方法です。

1週間の組み立て例

休日に作った5品を、どう配分するかを考えておくと迷いません。例として1週間の使い方を示します。

曜日主菜副菜
月ミニハンバーグ根菜の煮物
火鶏と野菜のそぼろ丼野菜ペースト入りスープ
水焼き魚(当日調理)根菜の煮物
木そぼろ入りオムレツ野菜ペースト入りスープ
金ミニハンバーグゆで野菜
作り置き5品を使った平日の組み立て例(ごはんは小分け冷凍を使用)

飽きさせない工夫

同じ主菜でも、添える副菜を変えるだけで印象が変わります。盛り付ける器を変えるのも効果的です。

  • ソースや味付けを変える
  • 添える野菜を変える
  • 器や盛り付けを変える

ハンバーグならケチャップと和風だしで、まったく違う料理になります。少しの工夫で、作り置きを飽きずに使い切れるでしょう。

幼児食の冷凍のよくある質問

幼児食の冷凍のよくある質問に答える章の見出し画像

冷凍については、安全面での質問を多くいただきます。ここでは代表的なものにお答えします。気になる項目から読んでみてください。どれも現場でよく相談される内容です。

解凍したものを再冷凍してよいか

一度解凍したものの再冷凍は避けてください。解凍の過程で菌が増えており、再び凍らせても菌は減りません。食べきれる量に小分けして冷凍するのが、いちばんの対策になります。

市販のベビーフードは冷凍できるか

開封したベビーフードの冷凍は、基本的におすすめしません。商品ごとに想定された保存方法があるためです。パッケージの表示を確認し、記載がなければ使い切るようにしてください。

解凍後は何時間もつか

解凍して加熱したものは、その食事で食べきってください。作り直しの手間を考えると残したくなりますが、安全を優先しましょう。残った分は、思い切って処分する判断も必要です。

冷凍焼けを防ぐ方法

空気に触れる面積を減らすことが、いちばんの対策になります。保存袋の空気を抜き、ラップで包んでから袋に入れると効果的です。それでも2週間を超えると風味が落ちるので、期限内に使い切ってください。

作り置きがない日はどうするか

作り置きを切らす日は必ずあります。そういう日のために、レトルトや冷凍食品を常備しておくと安心です。毎日手作りでなければいけない、と考えすぎないようにしましょう。

まとめ

記事のまとめの章の見出し画像

幼児食の多くは冷凍できます。衛生面のポイントと保存期間を守れば、安全に使えて毎日の負担は大きく減らせます。

今日から試せること
  • 保存期間は2週間を目安にする
  • 粗熱を取ってから冷凍する
  • 味をつけずに保存して用途を広げる
  • 1回分ずつ小分けにする
  • 自然解凍は避けて加熱解凍する

まずは野菜のカット冷凍と、ごはんの小分けから始めてみてください。この2つだけでも、平日の調理時間は確実に短くなります。

手を抜いているのではなく、続けるための工夫をしているだけです。うまく使って、お子さんと過ごす時間を増やしてくださいね。

毎日の献立は2歳児の1週間献立、味付けの目安は幼児食の味付けの目安もあわせてご覧ください。

作り置きを続けるなら、味付けに使う調味料も見直しておくと安心です。減塩専門店の無塩ドットコムでは、薄味の食事づくりに使える減塩調味料がそろっています。家族みんなで塩分を控えたい方は、のぞいてみてください。

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